生命を守るしくみオートファジー 老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム/吉森保【3000円以上送料無料】
著者吉森保(著)出版社講談社発行日2022年01月ISBN9784065268087ページ数237Pキーワードせいめいおまもるしくみおーとふあじーろうかじゆみよ セイメイオマモルシクミオートフアジーロウカジユミヨ よしもり たもつ ヨシモリ タモツ9784065268087内容紹介2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏と共にオートファジーの研究に携わり、この分野の第1人者としてさらにオートファジーの役割やさまざまな病気や老化などとの関連を解明し続けている著者が、この細胞の驚きのメカニズムを詳しく解説します。
私たちの体の中では、タンパク質の分解と合成が毎日繰り返されていますが、その細胞のリサイクルシステムとも言えるしくみを担う主なものにオートファジー(自食作用)があります。
オートファジーの発見自体は1950年代とかなりさかのぼりますが、生命にとって非常に重要な役割を果たしていること、そして、さまざまな病気と関係があることがわかってきて注目が集まるようになりました。
この本では、まずオートファジーを理解するために、細胞の中の世界ーー数多く存在する袋や膜のしくみや、物質を輸送するメカニズム、そこで何が行われ、どういう意味があるのかーーなどを丁寧に説明します。
また、ノーベル賞に結びつく研究がどのように進んでいったのか、臨場感と共にその様子を紹介します。
さらにオートファジーが生体にとって極めて重要で多岐にわたる機能を持つこともわかってきました。
主要な3機能、栄養源の確保、細胞成分の新陳代謝、有害物質の隔離除去を中心に取り上げます。
また、オートファジーはどのように分解するべきものを認識するのか、その秘密に迫ります。
後半では、がんなどさまざまな疾患とオートファジーの関係、予防や治療に結びつく可能性について触れます。
また、著者が発見した、年齢と共に増加しオートファジーを抑制して老化や脂肪肝に関わっていると考えられるルビコンというキーになるタンパク質について詳しく紹介します。
老化や健康寿命、病気、免疫といった身近な問題の鍵になるかもしれないオートファジーの研究をあらゆる角度から語る1冊です。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
目次第1章 細胞の中の世界/第2章 オートファジーの発見、暗黒時代、そして夜明け/第3章 哺乳類オートファジーの大海原に/第4章 3つの主要機能—栄養源の確保・代謝回転・有害物の隔離除去/第5章 選択的オートファジー/第6章 疾患に対するオートファジー/第7章 オートファジーを止めるルビコン/第8章 健康寿命を延ばす
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